
結論
新規に除菌抗菌スプレーの販売を開始する卸売・小売業では、商品力があっても、認知・導線・販促物がそろっていない状態では販売は伸びにくいという課題があります。今回の事例では、小規模事業者持続化補助金を活用し、Webサイト制作、ロゴ制作、チラシ制作、ポスティング施策を一体で進めたことで、ブランドイメージの立ち上げと販売基盤の整備を同時に進めました。
単発で広告物だけを作るのではなく、ブランドの見せ方を整理し、オンラインとオフラインの両方で顧客接点をつくったことがポイントです。新商品販売では、まず「何の商品なのか」「どんな価値があるのか」「どこで購入できるのか」を短期間で伝える必要があります。今回はその設計を補助金活用とあわせて進めることで、販売開始段階に必要な土台を形にしました。
特に新規商材は、商品そのものよりも先に、認知不足や訴求不足で機会損失が起きやすくなります。そこで今回は、ブランド認知の立ち上げ、販売導線の整備、販促ツールの制作を同時に行うことを重視し、リピート顧客の増加につながる販売体制づくりを支援しました。
クライアント概要
今回ご支援したのは、卸売・小売業を展開する事業者です。新たに除菌抗菌スプレーの販売プロジェクトを立ち上げるにあたり、商品の見せ方、販売導線、販促施策を一から整える必要がありました。既存事業があっても、新商品は別軸で認知形成が必要になるため、立ち上げ初期の設計が特に重要になります。
除菌抗菌系の商品は、用途、使用シーン、安心感、差別化ポイントが伝わらないと比較対象の中に埋もれやすい商材です。価格だけで判断される状態になると、ブランドとしての継続性が弱くなります。そのため、初期段階でロゴやビジュアル、訴求内容、販促導線を整理し、商品価値が伝わる状態をつくる必要がありました。
導入時期は2024年11月です。今回は小規模事業者持続化補助金を活用し、補助額200万円、総事業費330万円の計画で進行しました。販売開始時に必要となるWebと紙の両方の販促資産を整え、中長期で活かせる販売基盤の構築を目指しました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 業種 | 卸売・小売業 |
| プロジェクト内容 | 除菌抗菌スプレー販売の新規立ち上げ |
| 導入年月 | 2024年11月 |
| 活用補助金 | 小規模事業者持続化補助金 |
| 補助額 | 200万円 |
| 総事業費 | 330万円 |
導入前の課題
最初の課題は、除菌抗菌スプレーの販売を新規に始めるにあたり、集客基盤がまったく整っていなかったことです。既存の固定客や販売チャネルだけで新商品を広げるのは難しく、どのように認知を取り、どのように購入へつなげるかを最初から設計しなければならない状態でした。
次に、ブランド認知度が低く、販売チャネルの開拓が急務だったことも大きな課題でした。新規商材は、商品名だけでは価値が伝わりにくく、「何に使えるのか」「どんな人に向いているのか」「他と何が違うのか」が見えないと、初回接触で離脱されやすくなります。今回は、商品自体の価値だけでなく、見せ方の設計から必要でした。
さらに、プロモーションツールが未整備で、顧客への訴求力に欠けていました。Webサイトがなければオンライン上で情報を確認できず、広告物がなければオフラインで接点を広げにくくなります。新規販売では、商品理解・信頼形成・購入導線のすべてが不足しやすく、どれか一つだけ整えても成果につながりにくい状態でした。
つまり、今回の課題は単に「集客が弱い」ではなく、ブランド立ち上げに必要な要素が同時に不足していたことです。ロゴ、Web、チラシ、配布施策などを個別に考えるのではなく、販売開始時に必要な販促基盤をまとめて整える視点が必要でした。
実施した支援内容
今回の支援では、小規模事業者持続化補助金を活用し、新規販売プロジェクトに必要な販促基盤を一式で整備しました。補助金活用では、単に制作物を増やすのではなく、それぞれが販路開拓にどうつながるかを整理することが重要です。そのため、まずは商品特性、想定顧客、販売導線、必要な訴求内容を整理したうえで、施策を設計しました。
まず、Webサイトを新規制作し、オンライン上で商品情報を確認できる状態をつくりました。新商品を検討するユーザーは、紹介やチラシ、口コミで知ったあとにWeb検索することが多いため、詳細情報の受け皿は欠かせません。商品概要、魅力、利用シーン、ブランドの見せ方を整理し、販売に必要な情報が伝わるサイト構成を設計しました。
次に、ブランドロゴを新規制作し、商品としての統一感と視認性を高めました。新規商材では、ロゴやデザインの方向性が曖昧だと、印象が定着しづらくなります。今回はロゴを基点に、Webと紙媒体のトーンをそろえ、認知の積み上がりが起きやすいブランドイメージを整備しました。
あわせて、販売促進用のチラシを3種類デザイン・印刷し、用途や配布対象に応じた訴求ができるようにしました。チラシを1種類だけ作るのではなく、伝えたい内容や接点に応じて分けることで、より実務的な運用がしやすくなります。さらに、ポスティング施策も実施し、地域顧客へのリーチ拡大を進めました。
今回の支援は、Web制作、ロゴ制作、チラシ制作、ポスティングを別々に動かしたのではなく、新商品の立ち上げに必要な一つの販売基盤として設計した点が特徴です。この一体設計によって、オンラインとオフラインの両方から認知を取り、興味を持ったユーザーが情報確認しやすい状態をつくることができました。
進行の流れと実務上の工夫
新規販売プロジェクトでは、何を先に整えるかで成果の出方が変わります。今回は、まず商品理解と訴求軸を整理し、そのあとにブランドロゴ、Web、チラシ、配布施策へ落とし込む順で進めました。最初に方向性を固めず制作を始めると、見た目は整っても訴求が散らばりやすくなります。
特に今回重要だったのは、除菌抗菌スプレーという商材の価値を、専門的すぎず、一般の顧客にも伝わる形にすることでした。商品の機能だけではなく、どういう場面で役立つか、誰にとってメリットがあるか、安心感をどう伝えるかを整理する必要があります。これを先に明文化しておくことで、Webでもチラシでも表現の軸がぶれにくくなります。
また、チラシを3種類用意したことには実務上の意味があります。接点や訴求内容を分けることで、同じ商材でも受け手に合わせた見せ方がしやすくなります。販促物を単なる配布物ではなく、販売の入口として役割分担させたことが、今回の設計の強みでした。
新規商材は、販売開始直後にすべての導線を完璧に整えるのが難しいこともあります。その中で今回は、立ち上げ時点で必要な最小限ではなく、今後の運用にも使い回せる基盤を優先して整えました。つまり、立ち上げ施策でありながら、その後の販促展開にもつながる資産を残したことがポイントです。
- 商品特性と想定顧客の整理
- 訴求軸とブランドトーンの設計
- ブランドロゴの制作
- Webサイトの新規制作
- チラシ3種のデザイン・印刷
- ポスティング施策による地域リーチ拡大
導入後の成果
導入後は、ブランドイメージを確立し、Webとオフラインの両面から販売基盤を構築することができました。新商品販売では、まず「存在を知ってもらうこと」と「安心して検討してもらうこと」が大きな壁になります。今回は、その両方に必要なツールをまとめて整えたことで、販売開始の土台を築くことができました。
また、地域での認知度が高まり、リピート顧客の増加にもつながりました。新商品は初回購入のハードルが高くなりやすい一方で、一度価値が伝われば継続利用につながることがあります。今回のプロジェクトでは、単に初回販売を狙うのではなく、ブランドとして認識される状態をつくったことが、継続的な関係づくりにつながりました。
Webと紙施策を両輪で整えたことも成果の要因です。オフラインで知った顧客がWebで詳細を確認できる、Webで商品を知った顧客にもブランドの印象が統一して伝わるという状態をつくれたことで、認知から検討までの流れが滑らかになりました。新規販売では、この導線のつながりが非常に重要です。
数字を過度に並べるよりも、今回の成果は「販売開始に必要な土台を持てたこと」に大きな価値があります。販促物とブランド設計が整っていないまま販売を始めると、その後の集客改善コストが大きくなりがちです。今回は立ち上げ段階で基盤を整えたことで、今後の拡張もしやすい状態をつくることができました。
この事例のポイント
今回の事例で特に重要なのは、新規商品の販売開始に必要な要素を分断せず、まとめて整えたことです。Webサイト、ロゴ、チラシ、ポスティングはそれぞれ役割が異なりますが、販売立ち上げでは単体最適より全体設計のほうが重要です。今回はその全体設計を補助金活用と連動させながら進めました。
また、ブランドイメージを早い段階で固めたことも大きな意味があります。新商品は、名前だけでは記憶されにくく、見た目だけでは価値が伝わりにくいものです。ロゴと販促物を通じて一貫した印象を持たせたことで、認知の積み上げが起きやすい状態をつくれました。
さらに、地域向けのポスティング施策を組み合わせたことで、オンラインだけに偏らない接点づくりができました。商材や地域性によっては、紙媒体のほうが初回接触に強いケースもあります。そのため、Webか紙かの二択ではなく、接点の取り方を組み合わせる発想が重要です。
実務面では、こうした立ち上げ支援は「制作物を納品して終わり」にならないことが大切です。今回のように、販売開始時に必要な訴求軸と導線を整理したうえで制作を進めることで、販促物そのものが事業の前進に結びつきやすくなります。
このような事業者に向いています
今回の取り組みは、新商品や新サービスを立ち上げる卸売・小売業に特に相性がよい内容です。既存事業とは別に、新しい商材の認知を広げたい場合、販売導線とブランド表現を早い段階で整えておくことが重要になります。立ち上げ直後の見せ方が、その後の販売効率を左右することも少なくありません。
また、ブランド認知が弱く、販売チャネル開拓が必要な事業者にも向いています。商品力だけでは拡販しにくい場合、訴求内容、導線設計、販促物の整備が欠かせません。特にWebと紙の両方を使う業種では、片方だけ整えても成果が限定されることがあります。
補助金を活用しながら、新規商材の販路開拓を進めたい小規模事業者にとっても有効です。制作物を個別に発注するより、全体設計の中で整理したほうが、費用対効果も分かりやすくなります。今回のような支援は、立ち上げ段階の不安を減らしながら販促基盤を持てる点に強みがあります。
- 新商品・新サービスの販売を立ち上げたい事業者
- ブランド認知が低く、見せ方から整理したい企業
- Webと紙の両方で販促基盤を整えたい小規模事業者
- 補助金を活用しながら販路開拓を進めたい卸売・小売業
- 販売開始前後の導線設計を見直したい事業者
使用技術・制作物
今回の支援では、Illustrator、Photoshopを活用し、ブランドロゴや販促用チラシなどの印刷物デザインを制作しました。Web側では商品情報を整理した新規サイトを制作し、オンライン上の情報受け皿を整えています。制作物は見た目を整えるためではなく、販売開始に必要な情報設計の一部として機能するよう設計しました。
特にチラシが3種類ある点は、今回の事例の特徴です。訴求目的や接点の違いに合わせて制作物を分けることで、より実務に即した販促がしやすくなります。単一の広告物に情報を詰め込むのではなく、役割分担させる設計が、結果として使いやすさにつながります。
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| Web施策 | 除菌抗菌スプレー販売用サイトの新規制作 |
| ブランド設計 | ブランドロゴデザイン制作 |
| 販促物 | チラシ3種類のデザイン・印刷 |
| 配布施策 | 地域向けポスティング施策 |
| 使用技術 | Illustrator / Photoshop / 印刷物デザイン |
制作物イメージ
本事例では、記事下部に実際の制作物画像を掲載しています。ブランドロゴ、販促チラシ、Webデザインの方向性が分かることで、支援内容をより具体的にイメージしやすくなります。新規商材の立ち上げでは、制作物そのものがブランドの第一印象になるため、見せ方の統一は非常に重要です。
参考イメージとして案内されているサイトも、商品の世界観や訴求トーンを確認するうえで有効です。実際の制作では、参考表現をそのまま使うのではなく、商品特性や販売対象に合わせて調整し、自社のブランドとして成立する形へ落とし込む必要があります。
制作物画像を掲載することで、文章だけでは伝わりにくいデザインの方向性や販促物の完成度を補いやすくなります。事例記事としても、成果だけでなく「どのような形で支援したのか」が視覚的に伝わるため、導入検討中の企業にも参考になりやすい構成です。
関連する内容は 補助金活用支援 もあわせて確認すると、判断しやすくなります。
よくある質問
Q. 新商品の販売でも小規模事業者持続化補助金は活用できますか?
販路開拓につながる内容であれば、活用を検討できる可能性があります。今回のように、Webサイト制作や販促物制作、配布施策などを組み合わせた形も、計画内容次第で十分に検討できます。
Q. Webサイトとチラシは両方必要ですか?
新規商材の販売では、両方を組み合わせることで成果が出やすくなるケースが多いです。チラシで認知を広げ、Webで詳細確認や購入検討を支える流れがあると、接点から行動までつながりやすくなります。
Q. ブランドロゴの制作も販路開拓に関係しますか?
はい、関係します。新商品は第一印象の設計が重要で、ロゴやビジュアルの統一感があることで認知の積み上がりが起きやすくなります。見た目だけでなく、商品理解と安心感にも影響する部分です。
Q. 新商品の立ち上げ段階でもリピート顧客につながることはありますか?
あります。初回購入のきっかけだけでなく、継続的に使いたいと思ってもらえる見せ方や訴求ができていれば、リピートにつながる可能性は十分あります。今回の事例でも、その基盤づくりを重視しています。
Q. 補助金活用と販促設計は一緒に相談できますか?
はい、可能です。補助金ありきで制作物を決めるのではなく、まずは商品特性や販路開拓の方向性を整理し、そのうえで必要な施策を組み立てる進め方が実務上はおすすめです。
まとめ
除菌抗菌スプレーの新規販売プロジェクトでは、商品をつくるだけでは十分ではなく、ブランドの見せ方、情報の受け皿、販促導線を同時に整えることが重要です。今回の事例では、小規模事業者持続化補助金を活用し、Webサイト制作、ロゴ制作、チラシ制作、ポスティング施策を一体で進めることで、販売開始に必要な基盤を構築しました。
新規商材の立ち上げでは、認知不足や訴求不足による機会損失が起こりやすくなります。だからこそ、販売開始前後の段階で、オンラインとオフラインの両方から接点をつくることが重要です。今回の取り組みは、短期的な販促だけでなく、その後の展開にも活かせる土台づくりとして価値のある支援内容になっています。
新商品販売を始めたい、ブランド認知を立ち上げたい、補助金も活用しながら販路開拓を進めたいという場合は、施策を個別に考えるのではなく、全体設計から見直すことが成果につながります。
参考画像














まずはご相談ください
補助金活用の整理・対象施策の設計・申請支援まで、LinkTachがトータルでサポートします。 初めての方も安心してご相談ください(全国オンライン対応)。
お問い合わせはこちら